香川 工房訪問の旅
順番が前後しましたが、一番最初に伺ったのがGlass Tai.m 田井将博さんの工房です。
https://www.katakuchi.jp/collections/taimasahiro
(ただいま完売中です。。。)
Google mapで検索すると、琴平でことでんというローカル線に乗り換えるよう。
琴平・・・てことは金毘羅さんに行ける。
せっかくなので、ちょっと観光も挟もう。
あまりの日差しの強さにたじろいだけれど、金比羅さんの参道だけ散歩したっていう思い出よりも、暑いなか登ってお参りした思い出の方がよいものね。歳を重ねると考え方が違ってくるなぁ。
階段はきつかったけれど、時折通る木陰のそよ風の心地よさを知る・・・人生と一緒だなぁなどと一人思いながら、荘厳な本宮まで登り切りました。
お遍路さんとかも、いつか体験したら思うところ色々ありそうですね。
街に降りて、初讃岐うどん。生醤油うどんを・・・。
うどんももちろん美味しかったけど、醤油が酸味があって美味しい気がする!→これは3日間で確信!
どうやら、わたくし、香川の醤油好きみたい。
結構、数時間で金比羅を満喫し、レトロ感溢れることでんで田井さんの最寄駅に向かいます。
コトコト・・・というかかなり疾走するこの電車に揺られ、10分ほど。
最寄の駅に到着しました。
のどかな田園が広がる坂道を登ると・・・。
デニムの色のような田井さんの工房。
自販機も合わせて青に塗られたとか・・・。
(外観の写真は撮り忘れ、Googleより拝借しました。)
中を覗くと・・・
わー、熱気と臨場感。制作中です!
昨日、窯の壺を入れ替えたばかりというタイミング
ゆるりと制作してますとのことで、うつわが出来上がるまでのお仕事、あらためて通しで見せていただきました。
まず、窯壺で溶けたガラスを巻き取り、
形を整えて
膨らましていきます。
ここで、鋳物で作られた波型がついた型に入れて、モールの筋模様をつけます。
型は英語でmold(モールド)、そこからこういった技法で作られる筋模様をモールと呼ぶようです。
アップにするとこんな感じ。
まっすぐに下ろすの大変そうです。
筋模様、入ってますね。
これは、グラスやぐいのみなのかな・・・?
と思いきや、どんどん形がぷっくりとして変わっていきます。
そして途中で竿を付け替えます。
実はこちらが底。
底の形を先に整えるのだそう。
向きを変えて、口元の形を作ります。
口を広げていって・・・
ここでアシスタントの平田さんが少し巻き取ったガラスにパウダー状の色ガラスをつけて
田井さんと同時に窯の中で温めます。
そして、真っ赤になった色ガラスを口元に巻いていきます。
そう、田井さんのうつわの特徴でもある琥珀色の縁。
これが生まれる瞬間ですよ。
この工程があるので、息のあったアシスタントが必要だそうです。
さらに、形を広げたり、温めなおしたりしたあと・・・
これは何の工程???
近寄ってみると、この放射線状の型につけて、口縁を輪花にするのです!
輪花が生まれる瞬間です。
そう、こちらは浅鉢になりました。
竿から外して底を焼いて滑らかにします。
このあと、徐冷して完成だそうです。
一通り見せていただきありがとうございました!
なかなか、陶磁器の作家さんだと作業を見せていただくことできないのですが、ガラスはある程度の時間で制作が完結するうつわもあるので、嬉しいです。
田井さんの制作している姿はどこかリズミカル。
リズムよく竿を回し、それに呼応するように生き生きと形を変えるガラスのうつわ。
様々な美しい瞬間を見せていただきありがとうございました。
色々お話ししていたら、なぜか日本酒の話で盛り上がり・・・
(田井さんの奥様とアシスタントの平田さんはお酒大好きとのこと!お土産を日本酒にすればよかった!)
「近くに美味しい日本酒の蔵があるんです。」
っとなんと帰る前に蔵に連れていっていただきました!
綾菊さんウェブより拝借
名古屋では見かけない蔵元さん。
国重という定番の純米吟醸酒をいただいてきました。
包み込まれたような優しいお味でした!
まだまだ知らなくって美味しいお酒、あるのですねぇ。
田井さんの器で楽しみたいところですが、一つも手元になく残念。
でも再来年にはなりますが、展示をしていただけることになりました!
ぜひお楽しみに・・・。
そして、香川工房の旅、最後は上野剛児さん。
お酒とともに並べてみました。
上野さんの工房とご自宅も本当に素晴らしかったです。
こちらもぜひお楽しみにしていただけたら・・・。
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