銅鍋の取り扱い


銅の鍋は直火でお使いください。IHには不向きです。

銅の熱伝導率は抜群で熱の伝わりやすさはステンレスの10倍以上です。
弱火でも鍋全体にまんべんなく熱が行き渡り、包み込むように加熱するので、煮込み料理などが焦げ付きにくく美味しくできます。

 

銅は酸や塩分に反応しやすいので、鍋の内側には錫が引いてあります。
錫は融点が低いので、空焚きは絶対にしないでください。また、柔らかく傷つきやすいので、金属のヘラやたわしはなるべく使わないでください。

もし錫が剥げてしまった場合は、引き直しを承りますので、当店まで連絡ください。早めに修理をした方が綺麗に仕上がります。

調理をしたものは、鍋に入れたまま長時間保存しないでください。また使い終わった鍋は洗ってよく乾かしてから、なるべく湿気の少ないところに保管してください。

外側は磨けばピカピカになりますが、銅の生地の色は不安定で、放っておくと表面に酸化膜を作り、十円玉のように変化していきます。磨かず使い込んだ鍋の色も味わい深いものです。また、条件によっては緑青(錆び)が生じることもありますが、無害です。