7月のある火曜日、びゅんっと新幹線、そしてゴトゴト北陸本線に乗って、緑が綺麗な余呉の駅に到着しました。
そして、緑の絨毯の先には、キラキラと静かに輝く余呉湖。
そう、その日は一年前から楽しみにしていた徳山鮓のお料理と
大好きな長珍のお酒を楽しむ日。
発端は、もう五年前。
初めてお友達に連れて行っていただいた徳山鮓のお料理のあまりの旨味に、これはもう旨味のお酒、長珍を合わせたい!と、年に一度ご一緒する杜氏の桑山雅行さんに、徳山鮓ご一緒したいですとずうずうしくも訴え続けておりました。
そして、念願叶い、お友達に予約を取っていただいたのが約1年前。
なんとご一緒するはずの富屋酒店上田社長が発熱!というハプニングはありましたが、旨しを共有できるメンバーが集まり、念願の夏の宴が始まりました!
ずらっとなんと、6本も!
一年熟成させて、しかも瓶詰めする前にデキャンターゼされたという。
私はとにかく旨味、旨味と思ってしまっていましたが、熊や鹿などジビエ料理の多い徳山鮓のお料理には、すこし硬めのお酒がよいと思ってと、ご用意いただいたBLACKを加水したお酒が本当に合う!
こういう合うって思った瞬間、そしてそれを共有できる人たちとの時間が本当に幸せなのです。
本当に、どれも自然の恵み感じる、でも力強さだけではなく洗練された美しい味わい。
料理に溶け合うお酒。
あー生きていてよかった(おおげさ)とよい時を過ごさせていただきました。
でも、1番に心に残ったのは、この紀平佳丈さんの極細酒杯とお酒の相性。
この木目と立ち姿のうつくしさに一目惚れし、前回展示の際、ついつい我がものにしてしまったのです。
多分キリリッとした夏酒が合うんだろうなぁと、そっと鞄に忍ばせました。
そして、長珍の夏酒、summer junを味わってみました。
う、うまい!
夏らしく、キリリッと感じます。
実は、夏の初めこのお酒を飲んだのですが、多分平盃で、正直・・・あまりに水っぽくって、美味しくありませんでした。
やっぱり私は濃いお酒が好きなのかな、夏酒は避けよう!と感じていたのですが、それはうつわがあっていなかったのです。
頭ではわかっていたのですが、ここまでとは思いませんでした。
これぞ、うつわとお酒あそびの醍醐味。
お酒を美味しく楽しめるということでは平盃信者の私でしたが、
やっぱり立ち上がった杯は美しく、今回明確に合うお酒を体感できた!
これは、私にとってはかなりの収穫でした。
この夏、紀平さんの極細杯で夏酒を楽しもう!と心に決めたのでありました。
でも、summer junは完売。
来年の楽しみに・・・。
もう一つ、油分の多いお刺身は、加水したお酒のぬる燗でいただくと、油とお酒が溶け合って、生臭さも感じず美味しくいただけるそうです。
こちらは、後日おじゃました名古屋のおおたにさん
白身魚はやっぱり冷酒がよかったけど、かつおは最高でした!
こんなふうに、またお酒と食、そしてうつわで遊ぶ。
そんな時間を重ねていただけたら楽しいなぁと、改めて思った次第でありました。
8月23日(金)は、もう一人のお酒の師匠 富屋酒店上田豊二さんによる
夏の終わりの酒めぐりを開催させていただきます。
詳細は、インスタグラムをご覧ください。
https://www.instagram.com/p/C94S0Zfy3xg/
会場は、那古野のけのひさん
季節の食材を使い、親しみやすい、でもとても丁寧で美味しい和食を提供されています。店主の小林さんは、うつわもとてもお好きで、当店の酒器をはじめうつわをいろいろお使いいただいています。
私も参加者としてみなさまと杯を傾けたいと思います。
紀平さんの酒杯も持っていきますね!
お席は、あと一名。
お一人参加も多いのでぜひお気軽にご参加くださいませ。
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