鶴見宗次
すべて、手びねりでうつわを制作されている鶴見宗次さん。
ほんの少しのいびつさや、ほんの少し残る手あとに、手仕事のぬくもりを感じます。
両手で包み込みたくなるような、おおらかなフォルムですが、その佇まいや曲線に鶴見さんのかたちへのこだわりが感じられます。
白のシリーズは、白い化粧土の上を淡く透明感ある灰釉が流れる様や、底の釉のたまりも瑞々しくよい景色が魅力的。
小石を多く含んだ土に、金属の含有量が高い土をブレンドし、炭化焼成により黒く焼きあがるという黒のシリーズは、白と比べると変化が少なく見えるかもしれませんが、よく見ると、黒と小石の白、そして赤や茶色、緑、様々な色が絡み合っています。
プロフィール | |
1967 | 東京都に生まれる |
1991 | 常滑市立陶芸研究所を修了 |
常滑に工房をおき、個展・グループ展を多数開催 | |
公募展 | |
1992 | 朝日陶芸展に入選 |
1996 | 花の器ビエンナーレ展に入選 |
1998 | 第6回「花の陶展」で奨励賞を受賞 |
1999 | 第7回「花の陶展」で新人賞を受賞 |