昨年11月に伺った橋村大作さん・野美知さんの工房
Part 1の続き
工房見学編です。
お二人の作品は独特で謎が多かった。
何度も作り方を説明いただいているのだけど、
どこかふんわりと・・・理解していた。
お客様に説明するときも、なにか説明されるとドキドキしてしまったり。
そこで、今回の工房訪問!
その場所を尋ねることと同時に、その制作も拝見できるのでは
とワクワクしていた。
すこしお話ししていると、
「では、始めますか」・・・とお二人。
CRACKぐいのみを作っていただきました!
ガラスの制作はとても作業がキビキビしていて、
私のカメラワークが全く追いついておりません。
通しての制作の様子は、動画をご覧くださいね。
(こちらも所々向きが変わったり、不慣れで見にくいかと思います)
まずはガラスを窯から巻き取ります。
ベンチで形を整えたり、もちろん吹いて膨らませたり
小さな窯で温めなおしたり、
を繰り返します。
そして、竿を底部分に付け替えて・・・・
いよいよ、CRACKの工程へ!
小さな窯の傍に、適温の水を張ったバケツが置かれていて、
ここに一瞬だけうつわをつけて、ヒビを入れ
すぐに窯でまた温めて、表面だけヒビを溶かしていきます。
これを何回か繰り返すことにより、全体にヒビが入り
ひび模様の表情が美しい作品となります。
昨夏にいただいた一点ものの作品 w.crack(ダブルクラック)は、
この工程を何度も何度も繰り返します。
動画の4:58 ぐらいと6:23ぐらいをご覧いただくとわかりやすいと思います。
そうすることで、どんどん硝子に複雑な表情が刻まれ、
焼きものの茶碗のような趣ある造形となっていきます。
こちらもまた、夏頃いただけるかなと思います。
ある程度形が整ったら、最後に縁にだけ白い粉をつけて、
そしてまた溶かしていきます。
口縁のアクセントのシルバーになるそうです。
そして野美知さんの抽象画のように様々な色が絡み合う作品も
どのように作られているか、説明いただきました。
透明の硝子に、このようなパウダー状や粒状の硝子を重ねていくのですが、
ドットやラインの模様はどうやってされているのか、謎ですよね。
このような、型を利用するとのこと。
ん、ん?どういうこと?と思っていると
「こうなるんですよ。」と
あ、ドットですね!
この状態で、また異なる色を重ねるとのこと。
ボケてしまっていますが、この奥に様々な型が置いてありました。
なるほど・・・。
本当に百聞は一見に如かずです!
ようやくしっかり理解できました。
これから、お客様にも自信を持って説明できますね。
ただ・・・まずは作品の良さに気づいていただかなくては。
得た知識を披露せんと、前のめりに制作について語るような
うざい店主にならないように、気をつけますね。
新しく工房を構えられて、ますます忙しくされているのにも関わらず、
お時間を割いていただき、制作について、じっくり教えていただいたお二人、
ありがとうございました。
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