百聞は一見に・・・橋村大作さん、野美知さんの工房を訪ねました Part2


昨年11月に伺った橋村大作さん・野美知さんの工房

Part 1の続き

工房見学編です。

お二人の作品は独特で謎が多かった。

何度も作り方を説明いただいているのだけど、

どこかふんわりと・・・理解していた。

お客様に説明するときも、なにか説明されるとドキドキしてしまったり。

そこで、今回の工房訪問!

その場所を尋ねることと同時に、その制作も拝見できるのでは
とワクワクしていた。

すこしお話ししていると、

「では、始めますか」・・・とお二人。

CRACKぐいのみを作っていただきました!

ガラスの制作はとても作業がキビキビしていて、
私のカメラワークが全く追いついておりません。

通しての制作の様子は、動画をご覧くださいね。

https://youtu.be/CGWp9NHLtsE

(こちらも所々向きが変わったり、不慣れで見にくいかと思います)

 

まずはガラスを窯から巻き取ります。

ベンチで形を整えたり、もちろん吹いて膨らませたり

小さな窯で温めなおしたり、

を繰り返します。

そして、竿を底部分に付け替えて・・・・
いよいよ、CRACKの工程へ!

小さな窯の傍に、適温の水を張ったバケツが置かれていて、
ここに一瞬だけうつわをつけて、ヒビを入れ
すぐに窯でまた温めて、表面だけヒビを溶かしていきます。
これを何回か繰り返すことにより、全体にヒビが入り
ひび模様の表情が美しい作品となります。

昨夏にいただいた一点ものの作品 w.crack(ダブルクラック)は、
この工程を何度も何度も繰り返します。
動画の4:58 ぐらいと6:23ぐらいをご覧いただくとわかりやすいと思います。

https://youtu.be/CGWp9NHLtsE

そうすることで、どんどん硝子に複雑な表情が刻まれ、
焼きものの茶碗のような趣ある造形となっていきます。

こちらもまた、夏頃いただけるかなと思います。

ある程度形が整ったら、最後に縁にだけ白い粉をつけて、
そしてまた溶かしていきます。

口縁のアクセントのシルバーになるそうです。

そして野美知さんの抽象画のように様々な色が絡み合う作品も
どのように作られているか、説明いただきました。

透明の硝子に、このようなパウダー状や粒状の硝子を重ねていくのですが、
ドットやラインの模様はどうやってされているのか、謎ですよね。

このような、型を利用するとのこと。

ん、ん?どういうこと?と思っていると

「こうなるんですよ。」と

あ、ドットですね!

この状態で、また異なる色を重ねるとのこと。

ボケてしまっていますが、この奥に様々な型が置いてありました。

なるほど・・・。
本当に百聞は一見に如かずです!
ようやくしっかり理解できました。

これから、お客様にも自信を持って説明できますね。
ただ・・・まずは作品の良さに気づいていただかなくては。

得た知識を披露せんと、前のめりに制作について語るような
うざい店主にならないように、気をつけますね。


新しく工房を構えられて、ますます忙しくされているのにも関わらず、
お時間を割いていただき、制作について、じっくり教えていただいたお二人、
ありがとうございました。


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